308F 撮影駅:貝塚 撮影日:2002年12月19日

305F 撮影駅:西鉄新宮 撮影日:2004年1月4日

309F 撮影駅:花見 撮影日:2007年3月28日

311F 撮影駅:貝塚 撮影日:2007年3月31日

 天神大牟田線での輸送力増強のため、1948年8月10日から1949年4月9日にかけて日本車輌で製作。 当初は普通・準急・急行・特急と、オールマイティに運用される。しかし1000形の登場により太宰府線・甘木線運用へ就く。さらに5000形の導入により、一部が宮地岳線へ転入される。

 転属は1978年4月15日から1986年9月10日にかけて。移籍後はワンマン・冷房化改造が施される。600形の増備に伴い何両か廃車が出た(例として、1枚目の写真の308Fは2005年ごろに廃車)のち、2007年3月31日の西鉄新宮~津屋崎間廃止に伴い、残存区間の輸送力過剰のため305F・309F・311Fの3編成が廃車。この時、313形314Fも廃車となったため宮地岳線からツリカケ車が消滅した(313形のページを参照のこと)。カルダン駆動の307Fは一部廃止後も朝夕ラッシュ時運用のために残っていたが、この307Fも車両の老朽化と全列車2両編成運行の方針に伴い、2007年12月25日付で廃車となったため、300形という系式は現在消滅している。

 台車は旧西武のTR‐14、TR‐22型でツリカケ。聞いたことのある人にはわかるが、発車の際の独特な重々しい音が特徴。但し前述の307FはFS‐342型台車(モーター音は313形と同じ)を履いていたのでカルダン駆動。

 余談だが、311Fは宮地岳線一部廃止記念塗装が施され、営業最終日には時刻表上での最終の貝塚行きの出発後に、最終臨時電車の貝塚行きとして運用された。この時、津屋崎から貝塚まで途中駅で乗車停車は行わず(※見送り停車は行った+発車の度にベルを鳴らした)、ほぼノンストップで貝塚まで走り切った。いわば最初で最後の宮地岳線「直行」だろうか。


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