2051F 撮影地:筑紫車両所敷地内(無料開放時に撮影) 撮影日:2008年10月12日

2031F 撮影駅:西鉄二日市 撮影日:2010年3月2日

2021F 撮影地:西鉄二日市ー五条 撮影日:2010年3月2日

2021F(1997年以前の社紋付き、帯の切れ目有り) 撮影地:筑紫車両所敷地内(無料開放時に撮影) 撮影日:2010年10月17日


 輸送力増強と特急サービスの向上のため、1973年4月23日に最初の編成である2011F-2041Fが落成し5月10日に運転開始。翌年2月9日には6両編成化を達成し、最終的には6両編成6本の計36両が製造された。登場時は片側2扉構造だったが、1989年には後続の特急用車両として8000形を製造・登用することが決定し、同時にこの車両の急行格下げが決定したことで中間部に新たに扉が設けられ片側3扉となった。その他にも1993年から1995年にかけて、8000形と同様のLED式の旅客案内表示機を設置するなどの様々な改造が施された。

 そんな2000形であったが、最初の廃車は2001年の2041F。この編成は1975年の事故の影響で老朽化が早かったとされ、当時のラッピング塗装がされたまま運用離脱しそのまま廃車となった。その後2008年には2011Fが、2009年には急行が3000形の運用で統一された影響もあり2051Fと2061Fが、2010年には2031Fと2021Fが廃車解体されたため、当形式は現在では消滅している。

 なお、最後まで残った2021Fについては、さよなら運転として1997年以前の社紋付き、帯の切れ目の有る状態に復元され、10月17日には福岡(天神)~花畑~筑紫間で団体臨時列車を運行し、その後筑紫車両所に入線し8000形の隣で展示された。

 全室式で中央配置という特徴的な運転室が備えられており、高速列車でこの運転室の形式は日本では数少なく、軌道線を除けば西鉄では当形式が唯一の例だった。


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