撮影駅:西鉄二日市 撮影日:2010年3月2日

撮影駅:筑紫 撮影日:2010年10月17日

8051F「旅人」 撮影駅:西鉄二日市 2014年4月13日


8061F「水都」 撮影駅:福岡(天神) 2017年2月3日


 JR九州に対する競争力と輸送力の強化のため1989年より登場。8011Fから8031Fの3編成が2月に、8041Fから8061Fまでの3編成は4月にそれぞれ落成し、6両編成6本の36本が製造された。登場時の2000形に引き続き両端に両扉式の片側2扉構造で、先頭車前部が眺望するのに適した設計となっている。車体塗装は白のラインに深みのあるカーディナルレッドの色を採用しており、特急列車ならではの高級感をそこはかとなく醸し出している。台車や機器は5000形とほぼ同一のものが採用され、制御方式は旧来の抵抗制御。

 運用としては、天神大牟田線の日中の特急に全面運用されるほか、平日の朝夕ラッシュ時では大宰府線や天神大牟田線の普通列車に運用される。これは、列車の構造上通勤ラッシュの輸送には不利であり、その時間帯は普通列車の方が比較的混雑度が低いからである。特急への運用については、6編成中5編成が常時運用されているため、検査などで2編成以上工場に入場している場合は5000形が代走する。

 8051Fが2014年に太宰府方面への観光列車「旅人」へ、8061Fが2015年に柳川・大牟田方面への観光列車「水都」へ改装される等の華々しい活躍があった一方で、車両の老朽化を理由に2015年度に8031Fと8041Fが、2016年に8011Fと8021Fが運用離脱となる。また「水都」そのものも2017年7月22日に、3000形による2代目へと代替される形で離脱したため特急運用が消滅した。最後まで残った8051F「旅人」も同年9月16日で、3000形による2代目へ代替された。かつての2000形の引退と同じ路を辿るように、翌月の西鉄電車まつりでラストランと車両展示が行われた模様。

 ちなみに、歴代特急者の形式が1代目に1000形、2代目に2000形であったのに対し3代目である当形式は8000形とされたのは、登場する1年前の1988年が西鉄創業80周年(前身の九州電気軌道時代を含む)だったことが由来している。なお、3000形は実際に2005年に登場することになる。


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